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コロナで二度目の緊急事態宣言中。スペインのニューノーマルを見る(前編)

ERIKO モデル・定住旅行家

移動手段が大きく変化

 次に、マドリッド市内に暮らすエドゥアルドさんとエヴァさん夫婦から見えてきた、ウィズコロナのスペインの生活ぶりを紹介しよう。

 人びとの生活の中で大きく変化したのの一つは交通手段だ。地下鉄やバスなどは運行しているが、休日はいつも混雑していた地下鉄の車両は、利用客はいるものの、通常よりはるかに少ない。地下鉄内にはソーシャルディスタンス取ることを推奨するアナウンスなどがあり、感染防止を呼びかけている。

拡大マドリッド市内を走るメトロ車内の様子(撮影:ERIKO)

 徒歩やマイカーといった通勤手段を選択する人も増えている。コロナ以前と比べて公共交通機関を利用する人は 25%減少する傾向にあるという(参考)。マドリード市内には、以前から自転車や電気スクーターのシェアリングの利用が普及しているが、コロナを機に人との接触が少ないこうした交通移動手段の利用が増加しているようだ。

 2020年11月現在、スペインの労働者人口の34%がテレワークを行なっている。エドゥアルドさん夫婦もそうだ。マドリードの中心部に暮らす2人のマンションの間取りは3LDK。これまでゲストルームとして使用していた部屋に、会社のPC機材などを持ち込んでテレワークスペースに改造、夫婦はそれぞれ別々の部屋で仕事を行なっている。

拡大エドゥアルドさんの自宅でのテレワーク(撮影:ERIKO)

 コロナ以前はよく地下鉄やバスを利用していたそうだが、今は公共交通機関の利用は避け、移動の際は徒歩かマイカー。食料品などの買い物は週に一度、まとめて行なっているという。

玄関で靴を脱ぎ、階段をあがり、マスクを着用

 エドゥアルドさん夫婦は、コロナを機に日常の生活スタイルも大きく変化したと話す。

 スペインでは外から入室する際、マットなどで靴の汚れは落とすものの、脱靴する習慣はない。だが今は玄関前で靴を脱ぎ、消毒などをしてから持ち込んでいるという。また、ボタンなどを触れることで生じる感染リスクを減らすため、部屋があるマンションの3階までエレベーターにのらず、階段をあがるようになった。外出した際は、外で使ったクレジットカードや鍵などを消毒してから持ち込むという工夫まで行なっている。

 コロナが流行し始めた頃は、マスクが売られている場所はほとんどなく、入手がとても難しかったというが、現在はどこでも簡単に手に入るようになった。エドゥアルドさん夫婦が好んで着用しているマスクは、スポーツメーカーが販売する手洗いで繰り返し使えるマスクだ。夏の暑い日や長時間身着用するときに付け心地がいいようだ。

 スペインではビジネスミーティングや密集した場所での会議には、FFP2という種類のマスクが多く活用されている。通常のマスクより厚く、6枚のフィルターがついて1枚約2ユーロ(約250円)と使い捨てにしては高額だが、高い感染予防が期待できる。欠点は、通気性が弱いため長時間着用すると圧迫感と息苦しさを感じてしまうことだ。

拡大EUが認証しているFFPマスク。1〜3までのレベルがあり、2は94%の空中浮遊粒子を侵入を防ぐことができる(撮影:ERIKO)
拡大コンパクトでおしゃれな、エドゥアルドさん夫婦が使用しているマスクとケース(撮影:ERIKO)

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筆者

ERIKO

ERIKO(エリコ) モデル・定住旅行家

鳥取県出身。高校在学中、語学留学のためイギリス、アメリカ合衆国に滞在。高校卒業後、イタリア、アルゼンチン、ロシア、インドで語学習得のための長期滞在をきっかけに、様々な土地に生きる人達の生き方や生活を体感することに興味を抱く。スペイン語留学で訪れたアルゼンチンでの生活をきっかけに、ラテンの地と日本の架け橋になるという目的を持って、中南米・カリブ25ヶ国を旅した。モデルと並行し、「定住旅行家」として、世界の様々地域で、現地の人びとの生活に入り、その暮らしや生き方を伝えている。NEPOEHT所属(モデル)。著書「暮らす旅びと」(かまくら春秋社)、「たのしくてう~んとためになるせかいのトイレ」(日本能率協会)

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