メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

【6】縦書きへのこだわりを捨てよ

国民全体に広がる「無意識」に敏感になれ

塩原俊彦 高知大学准教授

権力闘争としての「縦横問題」

 新聞記者時代、朝日新聞のAERA編集部に3年間ほど在籍したとき、大学の各学部内部で出版されている「紀要」と呼ばれる学術誌において、縦書きか横書きかの権力闘争が起きているという記事を書いたような気がしている(はっきり覚えていないので、提案だけしてボツになったかもしれない)。早稲田大学政治経済学部のようなところでは、法学や政治学の学者は従来の縦書きを主張する一方、経済学の学者は横書きを主張し対立しているというような話を紹介したのではないか。

 もちろん、理工系学部の紀要では、英語などの外国語や数式がさかんに使用されるので横書きが当たり前になっていたから、こんな問題は生じない。文科系では、外国語はともかく、結構、数式を使う経済学者から横書きを求める声が増え、それが権力闘争を巻き起こす要因となっていった。

 筆者は経済学者のはしくれかもしれないせいもあって、横書きを強く主張してきた。理由は簡単で、

・・・ログインして読む
(残り:約3871文字/本文:約5036文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

塩原俊彦の記事

もっと見る