国会議員3人目の新型コロナ感染で感じたこと、考えたこと~小川淳也氏インタビュー
まさか自分が感染。抗原検査で陽性を示す真っ赤な線を見た瞬間、言葉を失って……
中原一歩 ノンフィクション作家
小川淳也衆議院議員がコロナ感染 国会議員で3人目――
11月17日の夕方に配信されたニュースを見て驚いた。というより、慌てた。さかのぼること6日前、私はある出版社の編集者と2人で、永田町にある衆議院会館で小川淳也氏本人にインタビューをしていたからだ。
人間は正直な生き物だと思った。その一報を聞いた時、小川氏よりも、まず自分の身体を案じた。すぐに行きつけのクリニックで抗原検査をし、翌日、別の病院でPCR検査を受けた。結果はいずれも「陰性」だった。
感染症対策に神経質な小川氏が……
それにしても、小川氏がコロナ感染したことは意外だった。仕事柄、与野党の国会議員に会う機会が多いが、小川氏ほど感染対策に神経質な議員はいなかった。小川氏の過剰過ぎるほど真面目な性格も影響していると思う。平時から自ら律する自制心と気概は並々ならぬものがあったからだ。しかし、感染症のリスクは誰だって平等だ。
小川氏の感染が判明、入院したのが11月17日。その後、隔離病棟の病室での静養を続け、退院したのが11月27日。リモートワークでの仕事復帰を果たした小川氏に12月4日朝、インタビューをした。

病室の小川淳也さん(本人のツイッターから)