メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

国会議員3人目の新型コロナ感染で感じたこと、考えたこと~小川淳也氏インタビュー

まさか自分が感染。抗原検査で陽性を示す真っ赤な線を見た瞬間、言葉を失って……

中原一歩 ノンフィクション作家

「マスクをつけていたら公費で検査できない」に疑問

拡大小川淳也さん
――実際に感染して分かったことはありますか?

 陽性が判明すると、記憶をたどりながら濃厚接触者を洗いだすのですが、基本的にマスク着用で接触した人は濃厚接触者として認定されてないのです。つまり、私の場合、これに該当するのは、家族、事務所秘書、後援会関係者などマスクを外して会食をした数人でした。幸いにも、いずれも「陰性」でした。

 しかし、実際にはマスクをつけて接触した非濃厚接触者は大勢おられます。濃厚接触者と認定されれば公費で感染の有無を検査できますが、非濃厚接触者の方は、自費で高額の検査を受けてもらわなければなりません。

 マスクをつけていたから公費では検査できませんというのは、やはりおかしい。濃厚接触者を狭く絞って、できるだけ公費負担を減らすという従来の政府の方針は限界がある。やはり、誰しもがいつでも、どこででも、何回でも検査を受けることができる仕組みを確立すべきです。

 そして、仮に発症していても、陽性と判断されない限り、保健所の対応の傘下に入れない矛盾があります。私の場合、すでに39度の熱があり、発症していたにも関わらず、検査のためだけに約1キロ離れた病院を歩いて自力で往復しました。

 公共交通機関は使えない。家族の同行も許されない。高齢者や障害を持った方はどう対処すればよいのでしょうか。これがもし、郊外や地方であれば、1キロ圏内に検査が出来る病院がない場合もあります。せめて、発熱など発症の可能性がある場合は、防護車両等が使えるなどの体制整備が必要だと思いました。

元感染者になって見えてきたもの

 そして、自分がこれから体験するのだと思いますが、どのようにして本格的に社会復帰を果たすのか。元感染者が肩身の狭い思いをせずに、社会復帰できる社会を作らないといけないと思います。

・・・ログインして読む
(残り:約917文字/本文:約5060文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

中原一歩

中原一歩(なかはら・いっぽ) ノンフィクション作家

1977年、佐賀県出身。高校時代に家出をして、ラーメン屋台で調理・接客修業をする。同時に、地方紙などで「食と地域文化」の原稿を執筆。上京後、世界各地を放浪。アマゾンから南極、アフガニスタンの戦場まで訪問国は80カ国に及ぶ。現在は雑誌やWEBなどで人物ルポや政治記事を執筆している。主な著書に『私が死んでもレシピは残る 小林カツ代伝』(文藝春秋)、『最後の職人 池波正太郎が愛した近藤文夫』(講談社)、『奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」』(朝日新書)など。

中原一歩の記事

もっと見る