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兵役延期「BTS法」について、韓国の若者に聞いてみた

世界と韓国国内に温度差?

伊東順子 フリーライター・翻訳業

「BTS法」という兵役法改正案

/Shutterstock.com拡大BTSの世界的な活躍によって兵役法が改正されるまでになった Kathy Hutchins/Shutterstock.com

 韓国国会は12月1日、兵役法改正案を正式に可決した。その内容は「世界的な活躍が認められた大衆芸能分野のアーティストが、軍隊への入隊を30歳まで延期できるようにする」というものだ。対象となるアーティストの基準は、文化体育観光大臣が「韓国の国際的地位を高めるために貢献したと認めるもの」となっている。これはメンバーの1人の入隊期限が間近に迫ったことから立法されたものであることから、韓国では一般的に「BTS法」という通称で呼ばれている。

 BTSのメンバーは7人、年齢構成は以下のようになる。RM(1994年9月生)、SUGA(1993年3月生)、JIN(1992年12月)、J-HOPE(1994年2月生)、JIMIN(1995年10月生)、V(1995年12月生)、JUNG KOOK(1997年9月生)。このうち最年長であるJINさんが今年12月4日で満28歳、2021年までに入隊するとみられていたが、まさに誕生日直前の法案通過となった。

 「1人の芸能人のために法律まで変えちゃって、韓国の人は怒らないんですか?」という疑問を複数の日本人から言われた。それが「特別扱い」に見えるということだろう。特に過去に韓国芸能界で何度も繰り返された「兵役逃れ問題」を知る人なら、なおさら疑問を持つのもわかる気がする。

 ただ、最近の韓国では芸能人も「ちゃんと兵役義務を果たしてこそ認められる」的な風潮があり、その転機となったのは「リ・ジョンヒョク大尉」ことヒョンビン、2011年に彼が「海兵隊」を志願したことだった。

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 その当時

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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『韓国 現地からの報告――セウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書)、『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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