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沖縄戦の遺骨眠る土まで頼る辺野古沖埋め立て 菅内閣3つの欺瞞

県民に届く言葉なしに、本島南部の土を一粒も使うべきでない

藤田直央 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

「アンケート結果」と矮小化

 1月27日の参院予算委員会では、こんなやり取りがあった。

立憲民主党・白真勲氏 辺野古新基地建設事業に関わる土砂の採取先として沖縄本島南部を入れたのは、どういう意味ですか。

岸信夫防衛相 変更承認申請書の作成にあたり採石業者に広くアンケートをしたところ、出荷可能との回答を得た中に南部が入っていた。前回の(2013年の)承認申請でも同じようにアンケートをしたが南部は入っておらず、今回(前回から)年数も経っていたので改めてアンケートをしたということです。

拡大1月27日の参院予算委員会で質問する立憲民主党の白真勲氏と、答弁する岸信夫防衛相=朝日新聞社

 つまり、今回の設計変更の承認申請にあたり、改めて採石業者にアンケートをしたところ、沖縄本島南部からも出荷できるという回答が得られたので、調達先の候補に加えたという説明だ。岸防衛相は「まだ南部から採取すると決まったわけではない」とも述べ、候補地に過ぎないと強調した。

 最初の欺瞞はこの説明ぶりだ。

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筆者

藤田直央

藤田直央(ふじた・なおたか) 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

1972年生まれ。京都大学法学部卒。朝日新聞で主に政治部に所属。米ハーバード大学客員研究員、那覇総局員、外交・防衛担当キャップなどを経て2019年から現職。著書に北朝鮮問題での『エスカレーション』(岩波書店)、日独で取材した『ナショナリズムを陶冶する』(朝日新聞出版)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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