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「現在の延長線上にある未来」か「もう一つの未来」か――総選挙の最大争点は国家方針の選択だ

有権者が文字どおり日本の進路を考え、議論し、決める機会を逃すな

田中信一郎 千葉商科大学基盤教育機構准教授

第二の争点は国家方針の選択

 主要政党側から能動的に示される争点は、国家方針の選択である。それも、細かく見ると分かる違いでなく、基盤とする政治・経済思想の違いに由来する大きな違いである。目指す社会像も大きく異なる。

 争点の選択肢は、政党ブロック単位で示される。政党ブロックとは、複数の政党が形成する政党連合で、典型例は自民党と公明党で構成する与党ブロックである。政権を獲得したときには、国会での首相指名選挙で協力し、大臣を共に出す閣内協力、大臣を出さない与党による閣外協力、予算や重要法案などで与党に同調する部分協力など、強固なブロックから緩やかなブロックまで、いくつかの協力パターンがある。

 現在のブロックは、自民党を中心とする与党ブロック、立憲民主党を中心とする野党ブロックの二つに大きく分かれている。なお、日本維新の会については、選挙では与野党双方のブロックに対立的でありつつも、国会運営や重要法案などで与党ブロックに同調的であるため、政府与党に部分協力する政党と考えられる。

拡大前回衆院選で行われた与野党8党の党首討論会=2017年10月8日、東京都千代田区の日本記者クラブ

 これらの政党ブロックが、もっぱら選挙事情でなく、国家方針をめぐって形成されるようになったことが、第48回総選挙までと大きく異なる。自民・公明の与党ブロックは、

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筆者

田中信一郎

田中信一郎(たなか・しんいちろう) 千葉商科大学基盤教育機構准教授

博士(政治学)。国会議員政策担当秘書、明治大学政治経済学部専任助手、横浜市地球温暖化対策事業本部政策調査役、内閣府行政刷新会議事務局上席政策調査員、内閣官房国家戦略室上席政策調査員、長野県企画振興部総合政策課・環境部環境エネルギー課企画幹、自然エネルギー財団特任研究員等を経て、現在に至る。著書に『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない』『信州はエネルギーシフトする』、共著に『国民のためのエネルギー原論』『再生可能エネルギー開発・運用にかかわる法規と実務ハンドブック』などがある。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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