Dr.ナイフ(ドクター・ナイフ) @knife900
政治に関心がない人生を過ごしてきましたが、 安倍政権以降の政治劣化に疑問を持ち、2018年にTwitterを始めました。 左翼と言われますが(笑)、政治理念はなく支持政党もありません。 自分では無党派層に近い感覚でつぶやいています。本業は医療業界で研究開発、マーケティング、ITを専門に活動しています。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
総選挙のカギを握るSNS活用と野党共闘
最初に一番大切だと思う概念を書きます。
本質的にSNSは情報発信メディアではない
いきなり「えっ?」って思う人がいるかもしれません。
しかしSNSを情報発信メディア、情報発信ツールと考えると、いろいろと、上手くいかないのです。
SNSでフォロワー数を気にする人がたくさんいます。
何千、何万、何十万とフォロワーがいたら、何かつぶやくと、瞬時に多くの人に伝わると考えがちですが、そんなことはありません。
SNSはテレビや新聞のように、多くの視聴者や購読者を集めて、広く情報を伝える媒体でもツールでもありません。
媒体でもツールでもないとしたら、一体何でしょう。
僕は、SNSは「場」であると考えています。
何か共通の関心事があり、それについて意見を交換したり募ったりする「場」。
リアルタイムにその場に集まらなくていいので、時空を超えた「場」ともいえます。
SNSがそのような、時空を超えたコミュニケーションの「場」だとすると、その「場」で大切なのは「共感力」です。
この共感力をSNSではエンゲージメントといいます。
エンゲージメント=共感力=相手との「つながり」や「絆」
各種SNSサービスが「いいね」機能を持っているのは、そのためです。
自分のつぶやきに共感を得て「いいね」を貰ったり、貰ったコメントに「いいね」することで出来る「つながり」「絆」。
もちろん中には反対意見もあります。しかし反対意見もひとつの「つながり」であると僕は考えています。相手から関心を持たれなければ反対意見も貰えません。だから反対意見があっても簡単に相手をブロックしないでください。反対意見も相手の関心、ひとつの「つながり」と考えるほうが有益です。
僕もブロックはたまにしますが、それは迷惑行為に限ります。(人間なので、たまには感情的になって議論した相手をブロックすることもありますが、後で反省してこっそりブロックを解除します)
SNSではフォロワー数がやたら多いのに「いいね」がいつも少ない人がたくさんいます。反対にフォロワー数は少ないのに、いつもたくさんの「いいね」を貰っている人がいます。これはフォロワーとの間にエンゲージメントが築けているかどうかの違いです。
フォロワーは「数」ではなく「質」なのです。テクニックやノウハウで作れるものではなく、とても地道な活動の結果なのです。
僕自身、自分の発信に何かコメントをくれたり、「いいね」や「リツイート」をしてくれた人は積極的にフォローします。その人とは強いエンゲージメントを築ける可能性が高いからです。相手のフォロワー数とか発信数はあまり関係ありません。自分の意見に関心を持ってくれる人とは、良いフォロー/フォロワー関係になれる可能性が高いのです。
SNSはけっして情報を広めるための魔法のツールではありません。
SNSは「共感」できる仲間を増やすツールなのです。
今の時代において、政治家と有権者とのよい関係のキーワードは「共感」です。強いカリスマを持つ政治家と信者の関係でありません。