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「女の会議は長い」のか

完全に世界から取り残される前に、この醜悪な現実に真剣に向き合わなければならない

井戸まさえ ジャーナリスト、元衆議院議員

男性が会議で黙る理由

 そもそも、日本において、出席者の多くが男性で占められる会議は大抵、たいした議論も起こらず、筋書き通り、まさに予定調和で終わる。なぜならば、その日の議題は実は会議の場でなく、「夜の会食」のはしごによって既に大筋は話し合われ、結論が出ているからである。

 政界も同様で、映し出される議場で寝ている議員の多くは男性だ。それはそうだろう。彼らは、夜中まで、2回、3回と「会食」をはしごしているのだ。昼間の会議の何倍もの労力とお金を使って、表の会議の根回しを行っているのである。

 こうした「会食」の類のたいていが「組織の金」を使っての飲食である。奢る方も奢られる方も自らの懐は痛まないというセコさ。政界で言えば、自民党政権下でたびたび問題となる官房機密費もあれば、民主党時代においても、国体関係者から他党の議員と「飲んでこい」と金を渡されて、飲み食いを行ったと証言する元議員もいる。そこで「なあなあ」の関係を作ることが会議をうまく回すことと直結するのである。

 女を侍らせ、タダ酒を飲みながら、互いの利権の分配を決める現場に、「もの言う女性たち」が来られると面倒――。

 森喜朗元首相の発言は、

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筆者

井戸まさえ

井戸まさえ(いど・まさえ) ジャーナリスト、元衆議院議員

1965年宮城県生まれ。ジャーナリスト。東京女子大学大学院博士後期課程在籍。 東洋経済新報社勤務を経て2005年より兵庫県議会議員。2009年、民主党から衆議院議員に初当選(当選1回)。著書に『無戸籍の日本人』『日本の無戸籍者』『 ドキュメント 候補者たちの闘争』、佐藤優との共著『不安な未来を生き抜く最強の子育て』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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