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現実世界の変化を、ゲームを使って促す

「ゲーミフィケーション」とは何か

塩原俊彦 高知大学准教授

ロシアのゲーミフィケーション

 筆者がゲーミフィケーションに興味をもったのは、ロシアにおいてもゲーミフィケーションが広がっているからである。しかも、いかにもロシアらしさを反映している。

 サンクトペテルブルクを拠点に活動する弁護士やジャーナリストが設立した非公式団体である「コマンドゥイ29」(Team29)は、2017年に、抗議行動に対する国家からの嫌がらせのリスクにどう対抗すべきかを若い活動家などにゲームを通じて学んでもらうためのゲーム、「ゲブニャ」(ロシア語でKGBを意味する俗語)を開発・公開した。このゲブニャは、ロシアの警察や連邦保安局(KGBの後継機関、FSB)などとのコミュニケーション方法や、自分や家族、自分の情報を守る方法をユーザーに教え

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

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