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COCOAの失態は人権軽視の日本人官僚の「腐敗」の結果か?

人命にかかわる行政サービスの点検を4カ月も怠ったのは「犯罪的」である

塩原俊彦 高知大学准教授

4カ月放置という人命軽視

 コンピューターのシステム開発には、バグと呼ばれる不具合が避けて通れないくらいのことは周知の事実だろう。だが、今回のCOCOAの「腐敗」が衝撃的だったのは、バグを4カ月あまりの間、放置したという事実だ。玄の別の記事「起こるべくして起こったCOCOA「4カ月間バグ放置」、受け入れテストのずさんな実態」には、つぎのような記述がある。

 「実はCOCOAの不具合が長く放置されてきた問題は、今回が初めてではない。初期バージョンにあった通知機能のバグの修正に3カ月を要するなど、不具合の発見と修正が遅れる傾向が続いていた。COCOAのリリースから7カ月たつが、ほぼ常に何らかの不具合を抱えている状況が続いている。」

 放置された4カ月の間にも、「アプリ利用者や独自にアプリを解析した開発者はたびたび不具合の可能性を指摘して」きたにもかかわらず、厚労省は無視をして

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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