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「動物のインターネット」(Internet of Animals)に注目せよ

パンデミック対策にも活用可能

塩原俊彦 高知大学准教授

「動物のインターネット」

 「ニューヨーク・タイムズ」の記事では、「イカロスは、科学者が動物の動きを初めて全体に近い形で観察することを可能にする」と指摘したうえで、「イカロス」の創設者であるコンスタンツ大学の生物学者であり、ドイツのマックス・プランク動物行動研究所の理事長の「マーティン・ヴィケルスキーが「動物のインターネット」と呼ぶものを作るのに役立つだろう」とのべている。

 この「動物のインターネット」は、「イカルス」のような遠隔測定システムによって構築されている。「イカルス」のホームページにある「動物のインターネット」の説明によると、「イカルス」によって、「はじめて、何千もの動物の位置や動きをリアルタイムで大規模に把握することが可能になる」だけでなく、「位置情報や移動データの収集に加えて、送信機は動物の体調に関する情報も収集することが

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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