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総務省・身内による身内への調査と処分

[231]武田良太総務大臣・記者会見、福島第一原発構内、唐十郎・状況劇場……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

接待の目的は「一体感の醸成」、そして「優遇」が当たり前に

2月25日(木) 山田広報官が国会に参考人として招致されたが、NHKが中継をしないので様子がよくわからない。さきの2月13日の東北地方の強い地震で、福島第一原発3号機に設置されていた地震計が、去年故障したのに放置されたままで、地震時のデータが記録されていなかったという。

 あす、福島第一原発の構内取材に入るので、午後5時前に東京駅からいわき経由で富岡町まで移動する。常磐線のいわき駅―原ノ町間は、少なくとも僕が乗った列車には乗客が10人いるかいないか、だった。午後8時過ぎ、富岡駅前のビジネスホテルに投宿。夕食時間に何とか間に合った。このホテルの食堂以外、どこにもお店はなく、夕食にありつけただけでも幸運だったということか。

撮影・筆者拡大常磐線の車内=撮影・筆者
撮影・筆者拡大富岡駅=撮影・筆者

 元官僚の方からの情報提供あり。総務省の件は「行政をゆがめた」ということ以上に、接待の目的が「一体感の醸成」にあるのだ、と。「一体化」によって、行政をゆがめる必要がないほど、「優遇」が当たり前になっていく。それこそが根の深い病だ、と。官僚たちは、飲み食いの懇親会だから贈収賄にはならないとタカをくくっている、と。

 投宿したホテルの部屋の中での回線状況が悪くてまいる。

2月26日(金) 午前8時半、東電福島第一原発の構内取材に富岡駅前から出発。今日は、社会部のO記者、news23の村瀬健介キャスター、カメラクルー2名、そして僕の計5人が構内に入る。コロナ禍で入構人数を東京電力側が制限してきた。PCR検査陰性の証明が入構の条件になっている。

 いつもの手順に従って、用意されたバスで移動。防護服、マスク、手袋、靴下、靴、ヘルメット、ゴーグルなどを場所、環境に応じて装備しなおす。この移動と装備で時間のかなりの部分を取られるのはやむを得ない。この10年、それは基本的には変わらない。けれども、公開の範囲がより限定される傾向が厳然としてある。

 僕自身、東京電力の許可のもとでの原発構内取材参加はもう十数回ほど体験してきたが

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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