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<3・11>から10年。双葉町からの生中継

[232]沖縄・具志堅隆松さん、双葉町・鵜沼久江さん、リコール署名偽造問題……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

神聖な場所からすぐ近くで土砂を採掘しようとしている

3月4日(木) ミャンマーで流血の事態。朝のNHK・BS1の世界のニュースで、シンガポールのTVニュース(CNA)が、ミャンマー国営テレビの報道姿勢を激しく非難していた。スーチー女史解放以前のミャンマー国営テレビも同様の状態だったことを、シンガポールのベテラン記者がきちんと解説していた。

NHK・BSの世界のニュースで、シンガポールのTVニュース(CNA)拡大NHK・BS1で紹介されたシンガポールのTVニュース(CNA)=撮影・筆者

 早朝の便で沖縄へ。南部戦跡の土砂を辺野古基地建設工事の埋め立てのために使う沖縄防衛局(日本政府)の計画に抗議して、3月1日からハンガーストライキに入っている具志堅隆松さんの取材のためだ。

 10時10分に那覇空港に到着。すぐに気心の知れた地元プロダクション「サット」のカメラクルーと合流。ただちにハンストの行われている沖縄県庁前へと向かう。あったかい。ちょうど午前11時から、東京の日本外国特派員協会(FCCJ)とZoomを使った記者会見が始まるところだった。そのため、具志堅さんらは沖縄県庁内の記者クラブにすでに移動していた。ハンガーストライキの「現場」である屋外からオンラインで結べばいいのになあ、と余計なお世話を焼いてしまった。というのも、大勢の人たちが具志堅さんの行動を支持して県庁前に駆けつけていたからだ。

 具志堅さんは、「ガマフヤー」という、沖縄戦犠牲者たちの遺骨収集作業を39年にわたって続けてこられている。全く無償のボランティア活動である。沖縄本島の南部戦跡一帯からは、今現在でも多くの遺骨がみつかっている。沖縄戦から76年もたっているのに、だ。メディアがたくさん取材に訪れていた。具志堅さんに話を聞く。「辺野古基地建設に反対か賛成か以前の人道上の問題です」「日本、沖縄、朝鮮半島、アメリカ兵の遺骨問題でもある」。

=撮影・筆者拡大「ガマフヤー」の具志堅隆松さん=撮影・筆者

 県庁内で関連取材。その後、信頼している北上田毅さんと合流して、糸満市米須の問題の土砂採掘予定現場へと同行・案内していただく。何とあの南部戦跡のシンボル的な存在である慰霊碑「魂魄の塔」

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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