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東京五輪 外圧による中止はメッセージ外交としては最悪のシナリオだ

「災い転じて福となす」ために今一つの努力を

渡邊啓貴 帝京大学教授

「なる外交」から「する外交」への脱却を

 私の発言の根底には広い視野からの日本外交の模索という問題意識がある。多くの人には耳慣れない表現であるかもしれないが、「グローバル・プレイヤー」、つまり世界の国々のことを広い視野から考え、ともに歩み、リードしていくという外交姿勢である。アジアのリーダーとしての日本に対する世界の期待はまだまだ大きい。物理的経済的規模から中国はアメリカを抜く勢いであるが、心理的・精神的意味で世界に安心感を与えるアジアの第一の国は日本である。その国が広い視野からの対外姿勢を世界に明示するのは当然では

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筆者

渡邊啓貴

渡邊啓貴(わたなべ・ひろたか) 帝京大学教授

1954年福岡県生まれ。帝京大学法学部教授、東京外国語大学名誉教授。在仏日本大使館広報文化公使。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業、東京外国語大学大学院地域研究科修士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了、パリ第一大学大学院国際関係史研究科博士課程修了(DEA)。専門は、ヨーロッパ国際関係論、フランス政治・外交、ヨーロッパ外交史、米欧同盟論。著書に『フランスの「文化外交」戦略に学ぶ』『現代フランス 「栄光の時代」の終焉、欧州への活路』『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』など。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです