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<3・11>を決して忘れまい

[233]「赤木俊夫ファイル」ヒアリング、宮城県南三陸町、『大地を受け継ぐ』……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

3月10日(水) 早朝、NHKのBSで世界のニュースをみていたら、フランス2(ドゥー)が「<3・11>福島から10年」をトップニュースで報じていた。何とそこに鵜沼久江さんもちょっとだけ登場していた。ロイター通信の取材だろう。彼らの取材を受けると言っていたから。

 一方、ドイツのZDF(第2ドイツテレビ)はコロナワクチン一色だった。そしてバッハIOC(国際オリンピック委員会)会長が再選されたと。同じドイツ人の誇りということか。

Zoom討論中の白井聡さん拡大Zoom討論中の白井聡さん=撮影・筆者
 京都のかもがわ出版からの本『白金猿Ⅱ』のための、Zoomを使っての討論。白井聡さん、猿田佐世さんと。コロナ・パンデミックで、地殻変動的な認識変化、パラダイム・シフトが起きているのではないか。そういう問題提起をしたら、異論が出てとてもよかった。要するに、永続敗戦レジームや自発的対米従属の構造は不変だと。それはそうなのだが。

 17時半から国会内で、森友事件で近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(2018年3月7日に自死)が改ざんの経緯を詳細に記して作成したとされる「赤木ファイル」に関する野党合同ヒアリング。この「赤木ファイル」をめぐって財務省から意見聴取。その場でI統括官(赤木さんの当時の直属の上司)の音声テープが流された。実に生々しい。ファイルが実在することのいわば「動かぬ証拠」(階猛衆議院議員)である。財務省側は一切内容のあることを答えない。一寸の隙も見せないという決意が感じられるような対応だった。

 ヒアリング終了後に財務省幹部にぶら下がりを試みようとしたが、脱兎のごとく逃げ去られた。それにしても、ひとりの国家公務員の尊厳を、死後に至るまで蹂躙し続ける財務省の姿勢は、後世の語り草になるだろう。彼らは誰から何を守っているのか。

合同ヒヤアリングに出席した財務省幹部ら=撮影・筆者拡大「赤木ファイル」をめぐる合同ヒアリングに出席した財務省幹部ら=撮影・筆者

 その後、赤坂でNさんたちとの懇談。今の日本でまともに声をあげているのは、Nさんのような元気な女性たちである。故・筑紫哲也さんの熱烈・吉永小百合ファンぶりをめぐって歓談が続いた。筑紫さんらが、かつて大分県・日田の「自由の森大学」で吉永さんを講師として呼んだ後、食事会となったのだが、お手伝いをしたNさんら女性陣も当然参加するものとばかり思っていたら、筑紫さんから「君たち、お帰りになって結構ですよ」と「ところ払い」をさせられたことを、半ば憤慨しながら、本当に楽しげに、懐かしげに語っていた。とてもおかしいエピソード。サユリストって、ほんとに可笑しいわね、とNさん。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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