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持続可能な経済、国民と作る政治…自民党にかわる選択肢を示す~立憲衆院議員座談会

立憲民主党の新世代の4議員が語る「令和」の政治の現実と野党の生きる道

小川淳也・落合貴之・亀井亜紀子・堀越啓仁 立憲民主党衆院議員

自民党型の成長と異なる成長を目指す

――自民党に対する選択肢というのが、小川さんと共通する「キーワード」ですね。自民党と立ち位置は異なりますか。

亀井 安倍政権ができた時、「経済成長最優先」というスローガンがポスターにのっていましたが、疑問でした。日本がこれから目指すべきは、「持続可能な経済」だと私は思います。自民党は国民を豊かにしてくれるというイメージの刷り込みがあって、野党政権だとそれが変わると多くの人が思っているようですが、間違いです。自民党型の成長とは異なる「持続可能な経済」が選択肢としてあり得ます。

拡大堀越啓仁さん=2021年4月14日
堀越 「経済成長イコール幸せ」という考えが、まだ日本人には多いと思います。でも、そこに僕らがあわせていくことが必要でしょうか。政党、とりわけ野党の役割のひとつは、別のほうが幸せに生きられるという方向に引っ張っていくことだと思うんです。

 支持率が上がることだけを言うのが、政党や議員の役割ではない。票にならないことでも、ちゃんと光を当てて地道にやっているということが、いつか評価をしていただけると思っています。僕が環境や動物福祉に力を入れているのはそのためです。

 有権者も変わりつつある気がします。成長以外に大切なモノがあることに気づき、そのために行動に起こす動きが出始めています。そういう人たちと一緒に物事を進めていくことも、われわれはやらないといけないと思います。

批判勢力としての役割は果たせているが……

――政権が目前の課題に追われてなかなか示せない長期的な課題を取り上げ、解決のための選択肢を示すことは、野党の大事な役目だと思いますが、立憲民主党の支持率が合併新党の発足後も上昇しないのは悩ましいですね。

拡大小川淳也さん=2021年4月14日
小川 自民党が政権政党のプロだと先ほど言いましたが、第2次安倍政権以降を見ていると、あくまでも現世利益・現状維持の政党で、時代や社会を変える政治勢力ではないことが鮮明になってきました。今こそ、オプションが必要なのです。では、いまの立憲民主党はどうか。

 まず、お三方にお詫びしないといけないのは、私は4年前、小池百合子・東京都知事が立ち上げた希望の党から立候補しました。あの時、立憲民主党を旗揚げした枝野さんや、その旗のもとに駆けつけた落合さん、亀井さん、堀越さんは、日本政治に不可欠なリベラルの立ち位置を守りました。その功績は極めて大きいと思います。その後、私は枝野さんにお願いして、立憲民主党の会派に入れていただきましたが、4年前の罪は今も背負っています。

 それを踏まえて申し上げますが、希望の党、そして小池知事がいてこそ輝いた立憲民主党は、希望の党がなくなり、小池さんがほぼ消滅することで、「反射的輝き」を失ったと思います。「自力走行」するためには、自民党と対峙する明確な理念や政策体系オプションが必要ですが、それがまだない。

 立憲民主党は今、政権の批判勢力としての野党の役割はぎりぎり果たせているのかもしれませんが、政権を担える勢力として国民から認知されてはいない。小手先でなんとかなるというものではないとシビアに見ています。

民主党政権失敗のプラスマイナス

――結党時から立憲民主党の落合さんはどうですか。

拡大落合貴之さん=2021年4月14日
落合 民主党政権で党の幹部だったり、大臣だったりした立憲民主党のメンバーは、国民の前で自分の主張をするときは、当時のことを謝るべきだと思います。あたかもなかったことにするようだと、政権が野党にくることはないと思います。

 では、どうすればいいか。小川さんをはじめとする日本新党世代の次の世代の人たちを、立憲の新しい人材の層として、「次はこの人たち。この次はこの人たち」というようなかたちで育てていけるかにかかっていると思います。

 やはり若いリーダーが必要です。ただ、昔と違って若い人が少ないので、若年層をある程度優遇しないと、若いリーダーを押し上げられません。若者の声をことさら強調して国会に届けるというリーダーを、野党が育てていくという姿勢を打ち出すことが大切だと思います。

 小池さんが民進党を壊してくれたお陰で、枝野さんを中心にゼロベースで新しい提案ができるようになったのは、立憲の強みです。大きな方向を示し、各分野についてはチームをつくって詰めていく。それができるかは、われわれ若い世代にかかっています。

拡大亀井亜紀子さん=2021年4月14日
亀井 予算委員会の質問者の顔ぶれが民主党政権時代と変わらない立憲民主党には、期待がもてないとよく言われます。ただ、顔ぶれを一新して新しい党首のもと選挙にのぞむと、イメージは変わるかもしれませんが、初めて政権を担当しますという人ばかりだと、有権者は不安になる。

 その点で、失敗したとはいえ、3年間の政権経験があるメンバーが残っているのは強みでもあります。かつて政権にいた人たちは、失敗を率直に認め、今度こそという思いを伝えるということが大事だと思います。

 島根県という「保守王国」でつくづく感じるのは、自民党って宗教みたいなものだということです。海外でどんな宗教を信じているか聞くと、「教会にはほとんどいかないし、熱心じゃないけど、一応キリスト教」みたいな答えをよく聞きました。自民党も、積極的に支持しているわけじゃないし、集会にもいかないけれど、一応自民党。なぜかというと、親もそうだから。そこをどう突き崩すか。多数派にいることで安心している人たちに、どう立憲民主党を支持してもらうか。難問ですが……

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