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持続可能な経済、国民と作る政治…自民党にかわる選択肢を示す~立憲衆院議員座談会

立憲民主党の新世代の4議員が語る「令和」の政治の現実と野党の生きる道

小川淳也・落合貴之・亀井亜紀子・堀越啓仁 立憲民主党衆院議員

再度の政権交代のために必要なこと

――政権交代への道のりは遠いようですね。

小川 現段階でいうと政権交代の可能性はゼロだと厳しく受け止めています。

 民主党政権の頃、こんな風に感じたことがありました。野球にたとえると、与党は守り、野党は攻めです。具体的に言うと、与党は社会に綻びがでないように守備につく。野党は打席に立って強い打球をうつのですが、それは守備を攻撃するためではなくて、放置すると国民に被害が及ぶので、守備の弱点を明らかにするためです。ところが、政権をとった時、民主党は守備につきながらバットを振っていました。これだと打球は拾えないし、アウトもとれない。

 つまり、野党で政治家をやることと、与党で政治家をやることは、まったく違うのです。それを自覚できる人、ほんとうは経験している人が一番いいのですが、そういう人が、教育というか躾(しつけ)をして、政党のカルチャーを変えていかないといけないのでしょう。

堀越 民主党がダメだったという批判を僕もよくききます。ただ、自分が救急医療の現場にいた時、民主党政権にそれほど悪い印象は持ちませんでした。たとえば、救急車のたらい回しが当時、相当あったのですが、民主党政権で救急搬送受け入れ加算制度をつくったことで救急医療病院のベッドが増え、救急患者を受け入れられるようになった。

 こうしたいいところは印象に残らず、悪いところばかり強調されるのは残念です。菅政権や安倍政権の批判よりも、私たちだってこういうことができた、われわれに期待する国民の声があったから実現したということを、もっと伝えられれば思っています。

拡大座談会にのぞむ左から落合貴之さん、小川淳也さん、亀井亜紀子さん、堀越啓仁さん=2021年4月14日、衆議院第二議員会館

次の衆院選に向けて

――今年の秋までには確実に総選挙があります。自身の当選、党勢の拡大のため、具体的に何を訴えていきたいですか。

拡大堀越啓仁さん(右)と亀井亜紀子さん=2021年4月14日
堀越 医療と介護をベーシックサービスとしてきちんと守らなければいけないと思います。総理は「自助」を口にしますがと、自助ではどうにもならないことが世の中にはあることが、コロナ禍で分かった。新たな感染症はいつの時代にも出てきます。その時に頼りになるベーシックサービスが強化されていないと、安心にはつながりません。超高齢化社会とその先にある多死社会という面からも、医療や介護の強化は必要です。

 また、持続可能な経済や生活が守るためには、「自然資本」が不可欠なので、環境についても全力で取り組みたいと考えています。

亀井 持続可能な経済を目指す政策づくりに、政党として取り組むべきです。私の地元の島根県では、人口が減っているのに新築のマンションができ、空き家が増えています。若い夫婦が独立する時、中古の空き家を改修して住めばいいのに、国の政策としては、新築を買うように誘導する。空き家、家を探す人、地元の工務店を結びつければ、家は再生されるのに……。

 新しいものは良いものだというメンタリティーを変えていかないといけません。ノーベル平和賞をとったケニアのワンガリ・マータイさんが、日本の「もったいない」という言葉を広めましたが、この言葉を見直して、日本らしい経済活動を始めるべきだと思います。

 くわえて、党の国際局長として、立憲民主党にも政権を担える外交・安全保障政策があるということをアピールするお手伝いをする必要があるとも思っています。

拡大落合貴之さん(左)と小川淳也さん=2021年4月14日
小川 私も立憲民主党として持続可能性を基調とする経済政策・社会政策を打ち出すべきだと思います。短冊を貼り付けるようなものではなく、根っこから説明できるような、思想的・哲学的に裏打ちのあるものに整理する必要があります。

 戦術的には、共産、令和、国民、社民との共闘、候補者の一本化は必須です。さらに、党のチャーミングさを増すために、新たに参画してくれた中村喜四郎さん、功罪あるにせよ小沢一郎さんなど、真ん中から右、保守層に遡及力のある人たちをうまく使わないといけません。今の布陣では批判勢力の域をでない印象です。

落合 成長すれば家計がよくなるはずなのに、国全体の経済が成長しても家計がよくならないという、当たり前でないことが起きています。ただ、なぜそれが起きているのか、学者の世界でも議論が分かれています。

 つまり、政治家がこうやるべきだと訴えるのが難しい時代になっています。であれば、答えがなかなか見つからないということを国民にも分かってもらい、一緒に考えていく政治家集団をつくることが必要だと思います。

 コロナ禍で街頭演説していると、人々が政治への関心を持ちつつあると感じます。サラリーマンが地域にいる時間が増え、学生も一人でいる時間が増えた。その結果、自分のこと、社会、そして世界について考え、政治に興味をもつようになってきているのではないでしょうか。

 だからこそ、政治家は適当なことを言うべきではない。逆に、本気で訴えれば、爆発的に響くと思います。そうした本来の民主主義に立ち戻った政治、国民と共につくる政治に、令和の政治は変わっていくのではないか。そう実感しています。

拡大座談会を終えて。左から落合貴之さん、小川淳也さん、亀井亜紀子さん、堀越啓仁さん=2021年4月14日、衆議院第二議員会館

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