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「ロング・コヴィド」(long COVID)という後遺症に目を向けよ

めまいや脱毛、認知機能の低下など、その深刻さが十分認識されていない

塩原俊彦 高知大学准教授

英国の調査では推定67万人に影響

 英国の国家統計局(ONS)は、「英国におけるコロナウイルス(COVID-19)感染後の継続的な症状の有病率(2021年4月1日)」のなかで、ロング・コヴィドについて報告している。報告書では、自己申告してもらうことで、ロング・コヴィドの症状に苦しむ人々が調査されている。コヴィドは、「進行中の症状を伴うCOVID-19」(感染後4~12週間)と、「ポストCOVID症候群」(感染後12週間以上)に区別することが可能だが、とくに、COVID-19に初めて感染してから4週間以上経過しても、他のことでは説明できない症状が続いている場合、これをロング・コヴィドと呼んでいる。

 2020年4月26日から2021年3月6日の間にCOVID-19の陽性反応が出た2万人以上の研究参加者のサンプルのうち、13.7%が少なくとも12週間にわたって症状を継続して

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

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