赤木雅子さんと小泉今日子さんに会う
[238]赤木雅子さんのご自宅、近畿大学付属・十三市民病院、吉村府知事……
金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター
大阪、コロナ患者病床の切迫感
4月15日(木) 午前8時50分にHディレクターらと合流。菅首相が訪米の途へ。日米同盟の強固な絆を確認するため、とか。訪米は感染対策を上回る最優先事項なのだろう。そんなことやっている場合なのか。「外交」とはほとんど無縁のこの首相が考えているのは、せいぜい東京オリンピック開催に向けての何らかのリップサービスをバイデン大統領からもらうことなんだろうな。
午前9時30分、近畿大学付属病院に到着。1階の病院窓口のフロアはかなり混んでいた。地域の拠点病院なのだろう。東田有智院長のインタビュー。変異株は感染力が強く、若年層にも及び、重症化の速度も速い。症状も長期化の傾向があるのだという。すでに重症患者用10床は満床。病床を増やせと簡単に言われるが、それは手当にあたる人も増やすということで並大抵のことではない、と。ふと目をやると、1階の病院の庭に紫色の花が咲き誇っていた。呆然と見入る。
その後、同病院の検査部で変異株を検知できる独自の試薬を使うPCR検査のプロセスを撮影。結果が出るまで数時間かかるので、夕方にまた戻ってくることにして、十三市民病院の取材へと転じる。

近畿大学付属病院の庭=撮影・筆者

変異株を検出できるPCR検査作業=撮影・筆者
十三市民病院はもともと全国初のコロナ中等症患者専門病院となったところで、去年の8月に一度取材に来ていた。あの時は専門病床が開く前だったので入院部屋はカラだったが、今は70床のうち58床が埋まっていた。久しぶりにお会いした西口幸雄院長は以前に比べると、やはり切迫感が滲んでいた。
特に、ナース・ステーションの様子は
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