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国民民主党 玉木、前原、大塚、舟山4議員が語る令和の課題と政治の役割

長期的戦略がなく昭和型政治が続く日本。教育に注力、地方ビジョンを示す新たな政治を

玉木雄一郎、前原誠司、大塚耕平、舟山康江 国民民主党国会議員

「陶酔」と「錯覚」の政治

大塚 旧国民民主党のころから、私たちは「正直な政治」「偏らない政治」「現実的な政治」の三つが日本に欠けていると申し上げきました。安倍晋三政権とそれを引き継いだ菅政権にも、その三つが欠けています。

拡大大塚耕平さん=2021年5月18日、衆議院第一議員会館
 「正直な政治」とは情報公開です。コロナでも当初、検査件数がはっきりせず、正確な感染状況が分からなかった。国民に情報を積極的に開示する正直な政治、行政とは言えません。また、コロナで困っている人たちを公正、公平に支えているとも言えず、「偏らない政治」でないことも明らかです。

 菅さんは「陶酔」と「錯覚」の政治に陥っています。つまり、安倍政権で官邸主導政治がうまく機能したという「陶酔」と「錯覚」。思い込みと言ってもいいでしょう。自分は官房長官としてそれを差配した。だから、首相としてうまくやれるという思い込みです。しかし、安倍政権は大きな危機は経験しておらず、結果論として、平時においてすら課題をあまり解決できなかったと言えます。

 官邸の人事圧力政治のもと、官僚はすっかり疲弊し、提案力もなければ、苦言を呈する力もない組織になってしまった。そのため、オールジャパンの叡智を集約できず、コロナという大問題にも対処できていないのが現状です。

――官邸、官僚、国会などをひっくるめた統治機構の劣化も、コロナ禍を機に一気に露呈した印象です。平成の30年間、政治や行政、司法などの諸改革を通じて昭和型の政治を超克しようとしたはずですが、どうしてそうなってしまったのでしょうか。

舟山 平成2年に農林水産省に入り10年間、官僚として働きました。当時も長時間残業でしたが、少なくとも私も周囲も、肉体的には疲れても、いい政策をつくりたいと、精神的には前向きに仕事ができたと思っています。

 官僚の疲弊という話がでましたが、内閣人事局の間違った運用というのか、官邸に都合のいい発言をする人しか出世できない、自由に議論もできず、指示待ちになる。そういったことが官僚の疲弊につながっていると思います。

 統治機構について言えば、国会も問題が多い。形式的な審議に終始し、委員会でいい意見がでても、ほとんど修正にまで至りません。議論で出たいい意見を法案に反映させる柔軟性がもっと必要です。

 衆参の二院制の中で、参院のあり方も再考するべきです。衆議院は人口比例で選出するにしても、参議院は別の視点の選び方、たとえば地域代表的なものがあってもいい。地方回帰、あるいは地域資源の活用による再生可能エネルギー推進の動きをみても、地方の声を反映する選挙制度が必要だと思います。

国家の意思を集約するシステムがないという問題

拡大前原誠司さん=2021年5月18日、衆議院第一議員会館
前原 私が京都府会議員に当選し、政治の世界に入ったのは平成3(1991)年。バブルの末期で、日本の国際競争力は極めて高かった。世界企業の時価総額ランキングでみると、トップ10に日本企業が7社も入っていました。そして、アメリカを中心に世界は虎視眈々と日本の弱体化をはかろうとしていました。

 結局、バブルは崩壊。ITバブルなどで1997年まで平均所得は上がり続けますが、そこから下がり放し。また、競争力強化するための新たな投資、特に人的投資は30年前と変わりません。大蔵省や財務省が、日本はこの分野で競争力をつけるという戦略を持たずに予算をつくった結果、国際競争力も企業の収益力も下落しました。日本のお家業だった半導体の現在の惨状は象徴的です。

 一番の問題は、国家の意志を集約するシステムがなかったことです。小泉純一郎政権では、経済財政諮問会議が財務省にかわって国家戦略や予算編成を主導しましたが、こうした国家意思を考える仕組みを持つことは大事です。その後、財務省が再び予算編成の主導権を握り、メリハリのない予算になったツケが今、回されています。

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