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世界を席巻する韓国のエンターテイメント、そしてユーモアも!

藏重優姫 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

 アカデミー作品賞などを受賞した、昨年の映画『パラサイト 半地下の家族』に続き、今年は『ミナリ』が世界を席巻した感じですね。

 『ミナリ』で、アカデミー助演女優賞を受賞した韓国の女優、ユン・ヨジョンさん。

 彼女の堂々とした英語でのスピーチは、「私は韓国人です」の堂々たるアイデンティティの主張から始まり、大胆にもブラッド・ピットに話しかけ会場全体を笑わすユーモアも登場しました。

 「ノミネートされた他の女優さんと自分が違っていたのは、自分が少しラッキーだっただけ」。そして、「どうして自分がグレン・クローズと争うことができるのか。作品、役割の違う中、本当は競うことができないものだ」と、その場の俳優さんたちに敬意を示す謙虚さもあり、私は心を奪われました。

アカデミー助演女優賞を受賞した韓国の女優ユン・ヨジョンさん=AP拡大アカデミー助演女優賞を受賞した韓国の女優ユン・ヨジョンさん=AP

 韓国では当然、空前の時の人となり、今度は、ユン・ヨジョンさんの栄光ストーリーがメディアを席巻しました。そのおかげで、私も彼女が13年ほどアメリカに住んでいたことを知り得たところです。


筆者

藏重優姫

藏重優姫(くらしげ・うひ) 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

日本人の父と在日コリアン2世の間に生まれる。3歳からバレエ、10歳から韓国舞踊を始め、現在は韓国にて「多文化家庭」の子どもを中心に韓国舞踊を教えている。大阪教育大学在学中、韓国舞踊にさらに没頭し、韓国留学を決意する。政府招請奨学生としてソウル大学教育学部修士課程にて教育人類学を専攻する傍ら、韓国で舞台活動を行う。現在、韓国在住。日々の生活は、二児の子育て、日本語講師、多文化家庭バドミントンクラブの雑用係、韓国舞踊の先生と、キリキリ舞いの生活である。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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