[239]郷原信郎弁護士、丸川珠代五輪担当相の記者会見、公演『向こうの果て』……
2021年05月30日
4月21日(水) 午前、TBSの大先輩Kさんと電話で久しぶりに話をする。若い頃からさまざまな影響を受けた、今でも尊敬できる数少ない先輩の一人。現在はご自宅で療養中だという。快方を祈るばかりだ。
その後プールで少しだけ泳いでから局へ。先ごろ死去したモンデール元米副大統領/元駐日大使の生前最後のインタビュー(去年10月にミネアポリスで収録)の素材をRBC(琉球放送)に送るべく段取りをする。何とかオンエアに結びつけばいいのだが。先ごろ結婚したMより電話あり。相手の故国のオランダに婚姻届を出すなど手続きが大変だとか。
確かにこの計画はひどい代物で、少しでも沖縄のことを思っている市民の間で怒りを呼んでいるのだろう。具志堅さんの報告時間が足りなくて気の毒だった。訴えたいことが山ほどある感じだったから。具志堅さんの動きを支えている北上田毅さんの姿もあった。貴重な機会なので、会が終わったあと、北上田さんから個別で話をうかがった。
4月22日(木) 午後、近畿財務局の元職員・赤木俊夫さんが残していたいわゆる「赤木ファイル」の関係で郷原信郎弁護士にインタビュー取材。財務省の森友文書改ざん事件については全員が不起訴になったのだから、検察は押収していた「赤木ファイル」を含む証拠物は元の管理者に還付しているはずだ、と。少なくとも検察は「赤木ファイル」の有無については明らかにしなければならない、と。しかし実際にそれが民事法廷で開示されるかどうかとなると、郷原弁護士の考え得た最悪のシナリオでは、国(財務省)が「赤木ファイル」の存在を認め、裁判所が提出を求めても、それに「従わない」という選択もあり得るというものだった。検察という組織には、東京検察と関西検察という2つの大きな流れがあって、人事交流もままならないのだと。現在の特捜検察についての郷原氏の厳しい見方には頷く点が多かった。
映画『MINAMATA』の日本公開が9月からに決まったとの情報。RBCに送ったモンデール氏のインタビュー、結局、お蔵入りしてしまったようだ。残念。つまり自分でやるしかないのだと考え直す。
4月23日(金) 朝、丸川珠代五輪担当相の閣議後記者会見に出る。五輪相としての丸川会見に出るのは2回目だが、会見場を見回して、どう考えても自分の孫みたいな世代の若い記者だらけで、何だか浮いていたかなあ。
それで僕は、「端的にお聞きするが、丸川大臣にとってはオリンピック開催とコロナ感染対策はどっちが優先事項なのか」と訊いた。丸川氏は、
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