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LGBT法案をめぐる攻防が炙り出した「ねじれ」

ジェンダー・アイデンティティの尊重と女性の間の緊張感

千田有紀 武蔵大学教授(社会学)

争点はジェンダー・アイデンティティ

 それでは、山谷えり子議員が法案に疑問を示したことが、これまで議員に批判的だった女性たちに戸惑いを与えた現象は、どうだろうか? たとえばツイッターでは「山谷さんの政治理念や今までの言動に私は全く賛同しないけど、今回の件に関しては彼女はまっとうなことを言ってると思う」というつぶやきがあった。山谷議員は、2000年代にはジェンダーフリーバッシングなどのバックラッシュの急先鋒だった。そのことを考えれば、これらの

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筆者

千田有紀

千田有紀(せんだ・ゆき) 武蔵大学教授(社会学)

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。東京外国語大学准教授を経て、2008年から現職。著書に『女性学/男性学』(岩波書店)、『日本型近代家族―どこから来て、どこへ行くのか』(勁草書房)。共著に『ジェンダー論をつかむ』(有斐閣)、『上野千鶴子に挑む』(勁草書房)、『離婚後の共同親権とは何か-子どもの視点から考える』(日本評論社)ほか多数。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです