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いまさらながらのビットコイン考

いま世界中で暗号通貨をめぐって何が問題になっているか

塩原俊彦 高知大学准教授

暗号通貨はどのようにしてつくられるのか

 興味深いのは、「ビットコインには本質的な価値がなく、何の裏づけもない」という指摘である。

 ビットコインの上限は2100万枚に固定することが義務づけられている(これまでに1900万枚近くが作成された)から、金と同じように、ビットコインには稀少性があるとの言い分がある。「しかし、稀少性はそれだけでは価値の源泉とは言えない。ビットコインの投資家は、投資から利益を得るために必要なのは、その資産をさらに高い価格で買おうとする人を見つけることだという『大馬鹿者理論』に頼っているように思われる」と、ニューヨーク・タイムズの記事は記している。

 暗号通貨の価値を維持するためには、利用可能な暗号通貨の量を厳密にコントロールしなければならない。暗号通貨を生成するアルゴリズムは、GitHub(ソフトウェア開発のプラットフォーム)などの開発者向けウェブサイトでダウンロード可能であり、理論的にはだれもが新しい暗号通貨を作るために使用することができる。しかし、実際に流通させることができる暗号通貨の量は限られているため、この

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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