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習近平総書記演説 米国への「対決宣言」の狙いと背景~中国共産党100周年

台湾問題は譲らない 共同目標は祖国の完全統一  国民との一体感を強調

藤原秀人 フリージャーナリスト

共産党員だけを対象にする制裁は現実的ではない

 習氏は「中国共産党と中国人民を分断して対立させようとするどんな企ても絶対思いのままにならない。9500万人余の党員は許さない。14億人余の人民も許さない」と強い調子で述べた。党員と国民の一体感を強調しつつ、米国に向けて発言したに違いないだろう。

 そのうえで、「中国の人民は、外部勢力によるいかなるいじめ、圧力、奴隷のように酷使されることを決して許さない。もしそんなことをしようと妄想すれば、14億人を超える中国人民の血肉で築かれた『鋼鉄の長城』に頭をぶつけ血を流すことになろう」と強烈な表現で訴えた。

 欧米諸国は香港や新彊ウイグル自治区などでの弾圧を理由に、中国側を制裁したり、ちらつかせたりしている。最近はその対象を共産党や党員に絞ってきているが、このような「中国国民分断」は現実的だろうか。

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筆者

藤原秀人

藤原秀人(ふじわら・ひでひと) フリージャーナリスト

元朝日新聞記者。外報部員、香港特派員、北京特派員、論説委員などを経て、2004年から2008年まで中国総局長。その後、中国・アジア担当の編集委員、新潟総局長などを経て、2019年8月退社。2000年から1年間、ハーバード大学国際問題研究所客員研究員。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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