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地政学上の大転換を迫る中国でのミサイルサイロ発見

対中政策の見直しは必至

塩原俊彦 高知大学准教授

中国の核兵器保有状況

 そもそも中国はICBMなどで運搬して核攻撃するための核弾頭をどれくらい保有しているのだろうか。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の「SIPRI World Nuclear Forces 2021」によれば、「2021年1月現在、中国は約350発の核弾頭を保有していると推定されている」。中国のICBMであるDF-5Bがこれまで考えられていたよりも多くの弾頭を搭載できることが明らかになったことから、前年よりも30発増加しているとみられている(中国は核兵器の規模を公表したことはない)。

 中国政府は、国家の安全を守るために必要な最低限のレベルで核能力を維持することを宣言している。その目的は、「他国が中国に対して核兵器を使用したり、使用する恐れがないように抑止すること」であるとされ

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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