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文明史的転換点に立つ五輪後の日本~私たちが踏み出すべきはこの道だ!

取り戻そう、危機を受け止める「感性」と「強さの質」

超党派・古古コンビ(古川元久、古川禎久) 衆議院議員

Ⅱ.もはや平時ではない~求められる「最悪の事態を生き抜くモデル」

コロナ感染爆発で目撃した過酷な現実

 2020年、新型コロナウイルスの感染爆発によって世界中が震撼し、その経済活動を止められた。街からは人びとの姿は消え、救急車のサイレンが夜の闇を引き裂く。特に欧米では、医療現場においてマスクを始めとして、防護服、人工呼吸器、更には病床自体も足りない状態になり、カオスの中で必死の医療活動もむなしく修羅場と化した。医療崩壊により死者の数は幾何級数的に積み上がり、体育館に並べられる数々の櫃、掘り起こされる臨時の遺体埋葬場所。私たちは映像を通して、こうした過酷な現実を目撃してきた。

新型コロナウイルスの感染が疑われた遺体が埋葬されるインドネシア・ジャカルタ東部の公営墓地=2020年9月21日拡大新型コロナウイルスの感染が疑われた遺体が埋葬されるインドネシア・ジャカルタ東部の公営墓地=2020年9月21日

 今年に入ると、あまりのショックな出来事にもう元通りの生活は戻ってこないのではないかと不安に思う自分と、ワクチンの普及とともに元通りの生活に戻れるのではないかと、過去からの延長線上で物事を考える自分が同居している。そこにつけ入るように変異ウイルスは増殖を繰り返し、世界は終わりの見えないコロナ禍の中で揺蕩(たゆた)う小舟のごとく漂っている。

気候変動、SARS、MERS……世界を襲う危機の諸相

 今、私たちが生きている時代を鳥瞰して見てみると、グローバル資本主義が限界にまで到達する中、世界的な気候変動に加え、SARS、MERS、そして2020年には新型コロナウイルスの感染爆発が発生した。家畜の伝染病も豚熱(旧名:豚コレラ)がアジアを中心に発生しており、日本でも2018年に26年ぶりに発生し、引き続き再燃が警戒されている。更には、アフリカ東部から南アジアにかけての広い地域で数千億匹といわれるサバクトビバッタが異常発生し、大きな被害をもたらし、国連は「人類の危機をもたらす非常事態」とし、食糧危機も懸念された。

 また、特に日本においては、中央防災会議が想定する富士山噴火・首都圏直下地震などにも備えが必要であるということは言うまでもない。いまこそ私たちは、世界が今、文明史的な転換点に立っているのだと、認識を新たにすべきではないのか。特に日本は、もはや平時を前提としたモデルでは立ち行かないという認識を持たなければならないと思う。

 それはコロナ発生後を生き抜く為に、コロナ発生前に戻してはならないものがあるということである。グローバル資本主義のもとで進行してきた格差問題、社会の分断、そして地球環境破壊。既にグローバル化からの反転の動きは加速しており、これまで利点とされていた効率優先は弱点になっている。気候変動と新型感染症はもはや待ったなし。ここからは本気で最悪の事態をも生き抜くモデルへの転換が求められる。

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筆者

超党派・古古コンビ(古川元久、古川禎久)

超党派・古古コンビ(古川元久、古川禎久)(ふるかわ・もとひさ、ふるかわ・よしひさ) 衆議院議員

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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