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難民受け入れへ官民の連携を~人道危機のアフガニスタンに日本は何ができるか

国内に留まる脆弱な人々、国外への脱出を望む人々にどう対応支援するかが喫緊の課題に

折居 徳正 一般財団法人パスウェイズ・ジャパン代表理事

アフガン人呼び寄せに動き出した大学・NGO

 それらの人々が現在どの程度のリスクに晒(さら)されているのかはそれぞれ異なるが、筆者が関係者から聞き取った中には、タリバン関係者の所在確認を逃れるため親族宅を転々としたり、すでに脱出したという嘘の報告を家族にしてもらったうえで所在を隠したりしているケースもあった。

拡大賑わうアフガニスタン東部の町(日本のNGO提供)©パスウェイズ・ジャパン
 そのような人々から、過去に何らかの形で関わりのある日本の人々のもとに、現在救援を求める切実な声が寄せられている。そして、その声に応えて、呼び寄せのため動こうとする大学、NGO、企業等がすでに出てきている。
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筆者

折居 徳正

折居 徳正(おりい・のりまさ) 一般財団法人パスウェイズ・ジャパン代表理事

2002年よりNGO職員としてアフガニスタン、イラン、パレスチナ、シリア、ミャンマー等での人道・難民支援、またパキスタン、インドネシア、ミャンマー、ハイチ等での自然災害での支援に従事。2016年より(特活)難民支援協会にて難民受け入れ事業マネージャーを務め、シリアの若者を各地の大学・日本語学校に留学生として受け入れ。2021年7月、難民支援協会より同事業の移管を受けてパスウェイズ・ジャパンの設立に携わり、代表理事に就任。国際政治学修士。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです