大濱﨑卓真(おおはまざき・たくま) 選挙コンサルタント
1988年生まれ。青山学院大学経営学部中退。2010年に選挙コンサルティングのジャッグジャパン株式会社を設立、現在代表取締役。衆参国政選挙や首長選挙をはじめ、日本全国の選挙に与野党問わず関わるほか、「選挙を科学する」をテーマとした選挙に関する研究も行う。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
先に若返りを図れた政党が今後の10年、20年の日本をリードしていく
それはともかく、党風一新の会が示す幾つかの改革路線は、無党派層も含めた若い世代の有権者には歓迎される内容である。近日中に衆院選、来年夏には参院選と政権の帰趨を左右する国政選挙が続くことからも、今回、改革の“爪痕”をどれだけ自民党に残せるかという点が注目されよう。
具体的には、総裁選を受けて誕生する新しい総裁が、派閥の影響を受けずに組閣人事・党人事を行い、党風一新の会の改革路線を認めることができるかが最初のポイントになるであろう。今回の総裁選をきっかけに派閥の再構築や議員の派閥移動がはじまれば、党風一新の会が党内で存在感を増すことも期待される。
くわえて、来年の参院選に向け、自民党では2次公認(新人・元職組)が近日中にある衆院選後にも発表されることになるが、この公認人事についても旧態依然の派閥論理ではなく、目新しい人材を発表できるかどうかも注目の的であろう。
ところで、今回の総裁選は、切り方によって、世代間の戦いの他にも様々な断面図が浮かび上がる。