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ウイルス研究所から流出?動物から人へ? 新型コロナの起源は~上昌広氏に聞く

コロナ対策徹底批判【第一部】~上昌広・医療ガバナンス研究所理事長インタビュー①

佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長

拡大phanurak rubpol/shutterstock.com

 2020年1月5日、世界保健機関(WHO)が中国・武漢における原因不明の肺炎発生を発表。その10日後の1月15日に日本国内で初めて新型コロナ感染者が確認された。それ以後、現在に至るまで、日本では4度の緊急事態宣言が発せられたが、宣言の効果は乏しく、感染者数は感染の波を重ねるごとに増えていった。

国民に広がるコロナ対策への疑問

 いったい日本のコロナウイルス対策は正しいのだろうか? 効果はどれ程あるのだろうか?――

 5回にわたる感染の波に襲われるなか、国民の間にこうした疑問が広がっている。冬にも予想される「第6波」を前に、1年半以上コロナ取材を続けてきた私がこうした疑問に答えるとすれば、「疑いを持って当然だ。この国のこれまでのコロナ対策は、ほとんどが間違いだった」と言わざるをえない。

 日本のこのような悲劇的な状況を変えるため、一人のジャーナリストとして何ができるのか。思案の結果、このインタビュー連載企画を世に送ることにした。インタビューの相手は、臨床医として日々働きつつ、世界の最新最前線の医学研究論文を渉猟し続けている上昌広・医療ガバナンス研究所理事長である。

科学的根拠に基づく上昌広氏の視点

 上氏の視点は、どこまでも科学的な根拠に基づき、政治的な思惑や経済的な損得勘定などにはまったく囚われていない。一切の忖度がない氏の語りは、期せずして日本のコロナ対策に対する徹底的な批判となった。

 日本がコロナ禍を克服するためには、耳に痛いこの徹底批判を真摯に受け入れ、体制を整え、適宜適切な対策を講じるほかない。逡巡している時間の猶予はない。岸田文雄政権のコロナ担当者は、最新の科学的知識に基づく上氏の警鐘、対策についての提言をすぐに受け入てほしい。

 連載は8部で構成する。第1部は「新型コロナウイルスはどこから発生してきたのか?」。コロナウイルスはどこからきたのか? 動物から動物へ、そして中国・武漢市にある華南海鮮卸売市場の動物から人間へと移ってきたのか。それとも同じ武漢市にあるウイルス研究所から流出したものなのか。その起源について、3回にわたって考える。

 本来、その起原は科学の知識と根拠によって追究されるべきだが、米トランプ政権によって政治的な色合いが強いものになってしまった。世界の科学的な議論を追跡している上昌広氏に、有力な議論と背景などを解説してもらい、曇りのない目でもう一度、ウイルスの起源を追いかけてみたい。

拡大インタビューにこたえる上昌広・医療ガバナンス研究所理事長

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筆者

佐藤章

佐藤章(さとう・あきら) ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長

ジャーナリスト学校主任研究員を最後に朝日新聞社を退職。朝日新聞社では、東京・大阪経済部、AERA編集部、週刊朝日編集部など。退職後、慶應義塾大学非常勤講師(ジャーナリズム専攻)、五月書房新社取締役・編集委員会委員長。最近著に『職業政治家 小沢一郎』(朝日新聞出版)。その他の著書に『ドキュメント金融破綻』(岩波書店)、『関西国際空港』(中公新書)、『ドストエフスキーの黙示録』(朝日新聞社)など多数。共著に『新聞と戦争』(朝日新聞社)、『圧倒的! リベラリズム宣言』(五月書房新社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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