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あなたの争点、探してみては?~市民有志が「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」公開

争点は自分で探すもの。「民主主義」実現の鍵は、私たち一人ひとりの手の中にある

松下秀雄 「論座」編集長

 衆院選に臨む各党は、どんな考えをもっているのか。公開質問状への回答をまとめた「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」が公開された。コロナ禍のもとで文化・芸術を守る活動、ジェンダー、気候変動、入管問題……。様々な課題にとりくんできた市民有志がそれぞれの問題意識をもちより、議論を重ねて質問を練った。ウェブサイトをのぞけば、あなたにとっての争点があるかもしれない。

 発起人らが10月15日に記者会見し、経緯や内容を説明した。6日に主要8党に公開質問状を送り、締め切りの14日までに届いた6党の回答を公開。公明党と国民民主党からはこの日までに回答が届かなかったが、17日までに届けば追加して公開するという。

 「コロナ対策」「働く人の権利」など19項目について、67問を聞いた。○か×かで回答を求め、△の場合にはその理由を付記してもらった。たとえば「LGBT平等法」や「温室効果ガス・再生可能エネルギー」について、表のように質問と回答を整理した。

拡大「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」の質問と回答の例

「メディアではあまりとりあげられない項目がたくさんある」

 この時期、各党の公約を整理したり、質問をしたりして、様々なかたちで政策比較がなされる。しかし、「チェックリスト」には「メディアの報道では、そんなにとりあげてこられなかった項目がたくさんあります」と、発起人のひとりで「政治アイドル」の大学院生、町田彩夏さん。

 その例として、ジェンダーに関心をもつ町田さんが挙げるのは、「不同意性交等罪の創設を行いますか?」といった質問だ。こうした問題が、憲法改正や安全保障以上に報じられることはなかったと思うからだ。

 国会では中高年の男性が多数を占め、属性が偏っている。政治報道を担う現場も男性が多いし、国会での議論に沿って報じることになりがちだ。その結果、国会での議論にも報道にも、マイノリティーの声が届いていない、その視点が反映されていないと感じている。町田さんがいう「マイノリティー」は、数の上での少数派だけでなく、権力をもたない側も指す。

 政治も報道も、多様な人たちが担い、その視点を反映したものであってほしい。「自分と関係があると思える話題がニュースになっていないからニュースをみない。関係があると思えるニュースがたくさんあれば、若い人も読んでくれるんじゃないでしょうか」

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筆者

松下秀雄

松下秀雄(まつした・ひでお) 「論座」編集長

1964年、大阪生まれ。89年、朝日新聞社に入社。政治部で首相官邸、与党、野党、外務省、財務省などを担当し、デスクや論説委員、編集委員を経て、2020年4月から言論サイト「論座」副編集長、10月から編集長。女性や若者、様々なマイノリティーの政治参加や、憲法、憲法改正国民投票などに関心をもち、取材・執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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