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非常時だからこそポジティブなことにフォーカスしたい~キエフから配信するボグダンさん

ウクライナで生まれ日本で育ち、「日本とウクライナの架け橋」となって今、思うこと

安田菜津紀 フォトジャーナリスト

 2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻して以降、メディアでもSNSでも凄まじい量の情報が溢れてきた。病院への空爆、市民の犠牲、隣国へ逃れる人々の様子など、連日厳しい状況が伝えられている。

 今後の見通しについて悲観的なニュースが飛び交い、恐怖で縛られそうになるなかで、あえて「ポジティブなことにフォーカスをしていきたい」とユーチューブ(YouTube)やインスタグラム(Instagram)なども駆使して首都キエフから情報を伝え続けているのが、パルホメンコ・ボグダンさんだ。

拡大ボグダンさん(右)と母、弟。本人提供

キエフから毎日のようにLIVE配信

 お年寄りや、ケアする人がいなくなってしまったペットたちに対する現場での支援活動の様子などからは、そこで生活をつなごうとする人々の確かな息遣いが聴こえてくる。国際女性デーを祝う家族の様子などからは、ささやかな喜びも垣間見える。

 連日の日本のメディアでの発信に加え、YouTubeなどを通しての発信を始めてからは、毎日のようにLIVE配信を続けている。

 「元々こうした配信をやっていたわけではないので、配信機材が十分ではないんですよね。ずっと繋いでいるか らケーブルなどにもガタがきていますし、開いている家電屋さんを見つけては、買えるものから集めています」。

 物資の支援を求めたくても、戦時下では、運搬ルートが確立されているわけではない。隣国ポーランドまで届いたとしても、ボグダンさんのいるキエフをはじめ、ニーズのある地域まで運べるかは不透明だ。

拡大ウクライナ・キエフでロシア軍のロケットによって損傷された住宅建物とブランコをする子ども=2022年2月25日 Drop of Light/shutterstock.com

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筆者

安田菜津紀

安田菜津紀(やすだ・なつき) フォトジャーナリスト

1987年神奈川県生まれ。認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト。同団体の副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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