中絶を認める判決の書き換え草案が社会を揺さぶる
2022年05月26日
絶大な権限を握る米国の連邦最高裁が党派色にまみれた判決を出すとすれば、誰がその判決に従おうとするだろう。中絶の権利を巡り連邦最高裁の判決が書き換えられようとしている(朝日新聞デジタル「『中絶は禁止』米最高裁が容認か 米紙、多数派判事の意見草稿を入手」ほか)。米国社会を揺るがす新たな争点が浮上してきた。
トランプ前大統領が仕掛けた地雷が今にも爆発し米国社会を揺るがそうとしている。この地雷こそ、トランプ氏在任4年間の最大の功績と保守派はいう。まさに、米国社会の方向性をも変えかねない。その地雷とは、関税を上げることでもなければ壁を構築することでもない。連邦最高裁に保守派判事を送り込んだことだ。
連邦最高裁判事は、それまで保守派とリベラル派が5対4で拮抗していた。2020年、トランプ氏の任期満了間際、リベラル派のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が死去。トランプ氏は、直ちにその後任に保守派のエイミー・コニー・バレット判事を送り込んだ。その結果、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください