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参院選は難しく、しかも重要だ~政治激動の予兆が垣間見えた3ケースに学ぶ

世論調査の政党支持率だけを見て結果の見えたつまらない選挙と言っている場合ではない

曽我豪 朝日新聞編集委員(政治担当)

勝ち切れず、国会の協力体制が脆いままだった1992年

 今日的な意義で言えば、ちょうど30年前の1992(平成3)年参院選が重要かもしれない。

 このところ自民党の麻生太郎副総裁は、過去の参院選の「敗北」を引き合いに出して、今年夏の参院選に向けて党内の緩みを引き締めようとする。4月末に北海道・苫小牧で行った参院選の候補予定者の応援演説でも、「忘れないで下さい。宮沢内閣、参院選挙、負けたでしょう。残念ながら、前の安倍内閣の時も負けました」と語った。

 麻生氏が宮沢喜一政権下の92年参院選を自民党の「敗北」の系譜に含めているのは明らかだが、当時の朝日新聞の紙面はそうなっていない。

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筆者

曽我豪

曽我豪(そが・たけし) 朝日新聞編集委員(政治担当)

1962年生まれ。三重県出身。1985年、東大法卒、朝日新聞入社。熊本支局、西部本社社会部を経て89年政治部。総理番、平河ク・梶山幹事長番、野党ク・民社党担当、文部、建設・国土、労働省など担当。94年、週刊朝日。 オウム事件、阪神大震災、など。テリー伊藤氏の架空政治小説を担当(後に「永田町風雲録」として出版)。97年、政治部 金融国会で「政策新人類」を造語。2000年、月刊誌「論座」副編集長。01年 政治部 小泉政権誕生に遭遇。05年、政治部デスク。07年、編集局編集委員(政治担当)。11年、政治部長。14年、編集委員(政治担当)。15年 東大客員教授

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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