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立候補予定者の国会質問は「選挙PR」と批判されるべきことなのか?

審議公開は議員と有権者のフィードバックの場~メディアは多角的な報道を

田中信一郎 千葉商科大学基盤教育機構准教授

国会が公開されているのはなぜか

 国会の会議は、原則として公開されている。憲法第57条は「両議院の会議は、公開とする」と定めている。委員会については、国会法第52条「委員会は、議員の外傍聴を許さない」と非公開原則になっているが、条文後段の「報道の任務にあたる者その他の者で委員長の許可を得たものについては、この限りでない」を根拠として、実質的にインターネット中継(衆議院参議院)と議事録を通じて公開している。傍聴についても、議員の紹介があれば、委員長が機械的に傍聴を許可している。

 国会の会議が公開されているのは、民主主義である以上、当たり前のように思われるが、必ずしもそうではない。

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筆者

田中信一郎

田中信一郎(たなか・しんいちろう) 千葉商科大学基盤教育機構准教授

博士(政治学)。国会議員政策担当秘書、明治大学政治経済学部専任助手、横浜市地球温暖化対策事業本部政策調査役、内閣府行政刷新会議事務局上席政策調査員、内閣官房国家戦略室上席政策調査員、長野県企画振興部総合政策課・環境部環境エネルギー課企画幹、自然エネルギー財団特任研究員等を経て、現在に至る。著書に『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない』『信州はエネルギーシフトする』、共著に『国民のためのエネルギー原論』『再生可能エネルギー開発・運用にかかわる法規と実務ハンドブック』などがある。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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