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岸田政権に忍び寄る旧統一教会問題の影

支持率下落の先に見えるもの

花田吉隆 元防衛大学校教授

 西側主要国で政権基盤がそろって動揺しなにやら不穏な空気が流れる中、日本のみは岸田政権が盤石の態勢にあると思われていた。確かに、参議院選挙で自民党は圧勝、改憲勢力で2/3以上を占める等、政権は順風満帆の勢いだった。それがここに来て、急に暗雲が漂い始めた。この暗雲は、岸田政権の今後に思わぬ影響を及ぼしかねない。岸田首相は、これを軽く考えるべきではない。

 エネルギー危機が世界中に影を落とし、インフレが猛威を振るう。事態は日本も同じで、経済の先行きに不透明感が漂う。新型コロナの新規感染者は、東京で一日4万人という数字を記録した後、現在、やや小康状態にあるものの、今後このまま推移するか定かでない。全国的に医療体制がひっ迫し、既に沖縄等、病床使用率が危機的状況のところもある。重症者数、死亡者数は増加の勢いだ。行動制限なしのお盆を終え、果たして、状況がどう変化するか、なお、注意深く見守る必要がある。

拡大会見する「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の田中富広・日本教会会長=2022年8月10日、東京都千代田区

 そういう中、思わぬ難題として浮上したのが「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関係を巡る問題だ。世論はこの問題に高い関心を払う。霊感商法等、社会的に問題とされる宗教団体と政治がいかなる関係をもち、また、今後、その関係を断ち切っていけるかは今や国民の最大の関心事だ。ところが、岸田首相はこれに有効な手を打てていない。

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筆者

花田吉隆

花田吉隆(はなだ・よしたか) 元防衛大学校教授

在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授等を経て、早稲田大学非常勤講師。著書に「東ティモールの成功と国造りの課題」等。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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