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民主主義を守るための国葬儀という岸田首相の詭弁が民主主義を毀損する

法令に基づかない特定個人の特別扱いは、主権者対等性の原則に反する

田中信一郎 千葉商科大学基盤教育機構准教授

民主主義は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

 まず、岸田首相の民主主義観は、選挙を最重視するものと考えられる。少なくとも、国会説明においては「民主主義の根幹たる選挙」と繰り返し述べている。「民主主義の根幹」たる国政選挙で6回勝利した安倍元首相が「民主主義の根幹」たる選挙運動で遭難したことから、「国葬儀」として追悼することが「民主主義を守る」ことなると説明している。

 確かに、選挙は民主主義において極めて重要な営みであるが、最優先される原則ではない。議会制民主主義においては、主権者の代理人たる高位の公職者を選ぶ際、一般的に選挙を行う。だが、選挙が民主主義において絶対と考えられているわけではない。例えば、

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筆者

田中信一郎

田中信一郎(たなか・しんいちろう) 千葉商科大学基盤教育機構准教授

博士(政治学)。国会議員政策担当秘書、明治大学政治経済学部専任助手、横浜市地球温暖化対策事業本部政策調査役、内閣府行政刷新会議事務局上席政策調査員、内閣官房国家戦略室上席政策調査員、長野県企画振興部総合政策課・環境部環境エネルギー課企画幹、自然エネルギー財団特任研究員等を経て、現在に至る。著書に『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない』『信州はエネルギーシフトする』、共著に『国民のためのエネルギー原論』『再生可能エネルギー開発・運用にかかわる法規と実務ハンドブック』などがある。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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