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ドイツは中国への依存リスクをどう乗り越えるのか

ショルツ首相の思惑とドイツの国内事情

花田吉隆 元防衛大学校教授

 ドイツが中国との距離をめぐり揺れている。中国市場を頼みとするドイツ産業界の声を踏まえれば、中国における貿易投資の利益は無視しがたい。その一方、人権侵害や台湾有事の観点から中国と距離を置くべきだとする議論も勢いを増している。政権内も一枚岩でない。そういう中、11月4日、ショルツ首相が産業界の代表を大挙引き連れ中国を訪問した。国内には、訪中を疑問視する声が沸き起こっている。

拡大訪中したショルツ首相(右)を出迎える習近平総書記(左)=2022年11月4日、北京、AP

 ドイツはEUの中で抜きん出た経済力を誇る。それには三つの前提があった。防衛費の抑制、ロシアによる安価なエネルギー供給、中国市場への参入だ。このうち、防衛費はロシアのウクライナ侵攻を受け、大幅増に舵を切った。ロシアによる安価なエネルギー供給も最早望みえなくなった。残るは中国市場だけだ。中国リスクをどう考えるか。ロシアから安価なエネルギー供給を受け、ドイツ経済が大いに潤ったのは事実だが、過度な対ロ依存が今の窮状をもたらしたのも事実だ。中国への過度の依存はリスクでないのか。

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筆者

花田吉隆

花田吉隆(はなだ・よしたか) 元防衛大学校教授

在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授等を経て、早稲田大学非常勤講師。著書に「東ティモールの成功と国造りの課題」等。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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