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なぜ「技術で勝ってコストで負ける」のか?

湯之上隆

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

ルネサス山形セミコンダクタ株式会社の最新鋭の半導体工場=山形県鶴岡市、同社提供
 「技術では負けていない」、「コストで負けた」。これが、日本半導体業界の定説となっている。

 半導体だけではない。液晶パネル、太陽光発電、有機EL、LEDなどでも、全く同様な話が聞こえてくる。高性能ゆえに世界ではまったく売れず、ガラパゴス化してしまった携帯電話も、現象としては同じであろう。

 「技術で勝って、コストで負ける」。(この定説が正しいかどうかは別として)なぜ、このようなことが頻発するのだろうか?

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