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なぜ「技術で勝ってコストで負ける」のか?

湯之上隆

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

拡大ルネサス山形セミコンダクタ株式会社の最新鋭の半導体工場=山形県鶴岡市、同社提供
 「技術では負けていない」、「コストで負けた」。これが、日本半導体業界の定説となっている。

 半導体だけではない。液晶パネル、太陽光発電、有機EL、LEDなどでも、全く同様な話が聞こえてくる。高性能ゆえに世界ではまったく売れず、ガラパゴス化してしまった携帯電話も、現象としては同じであろう。

 「技術で勝って、コストで負ける」。(この定説が正しいかどうかは別として)なぜ、このようなことが頻発するのだろうか?

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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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