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ワインの値札はおいしさを変える-神経経済学の本当のねらいとは

下條信輔

下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

脳神経科学から人間の経済行動を理解しようとする「神経経済学」が、数年前から注目されている。ものを売ろうとする人たちの間では「ニューロマーケティング」という言葉も流行した。

 そもそもマーケティングとは、心理的バイアスを金に替える装置だ。ずいぶん乱暴なもの言いかも知れない。が、後に述べるような例を考えれば納得する。ただ、この種のバイアスは自覚されにくい。このふたつの大前提から、神経経済学やニューロマーケティングの本当のねらいを理解することができる。

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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

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