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 仕事で科学に関わっていない者にとっては、何かと科学にアクセスする壁は厚くて高い。かつて理系の大学院生をやめたとき、一気に科学が遠ざかったような気がした。

 当然のことながら科学に関わるものに触れる頻度は減るし、気になった情報を手に入れようと思ったときのハードルが高い。学術論文が欲しいと思ったとき、大学に所属していた時は、同じ建物の図書室に行くだけで話が済んでいたが、組織を離れると規模の大きい図書館に出向く必要があるし、その手続きも手間がかかる。インターネットを通じて記事を購入する手もあるが、総じて高価である。科学の研究から離れたにせよ、科学からは離れたつもりでは毛頭なかった私にとってはショックだった。環境が変わってしまうけど、遠距離恋愛でも続けようと思っていたお相手に、いつの間にかふられてしまったような。話が違う、と言いたいのだけど、単に読みが浅かったのかもしれない。 ・・・ログインして読む
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筆者

内田麻理香

内田麻理香(うちだ・まりか) 内田麻理香(サイエンスコミュニケーター)

【退任】サイエンスコミュニケーター。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同大学工学部広報室特任教員を経て独立。様々な媒体を通じて、科学を伝える活動を行っている。著作・監修書に「科学との正しい付き合い方」や「おうちの科学」など。オフィシャルブログ「KASOKEN satellite」を開設中。※2012年3月末退任

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