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動きだした「北極」にもっと目を向けたい

米本昌平

米本昌平 東京大学教養学部客員教授(科学史・科学論)

地球温暖化が進むなかで、とくに大きな影響を受けると予想されるのが北極である。実際、氷に閉ざされていた北極海が、数年先には夏に航路が開かれる可能性が出てきた。すでに昨年、ロシアの大型タンカーが砕氷船に先導されてロシア沿岸寄りの北極海横断に成功した。この航路が現実のものになると、東アジアと欧州の間の航路は、スエズ運河経由の3分の2に短縮される。
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筆者

米本昌平

米本昌平(よねもと・しょうへい) 東京大学教養学部客員教授(科学史・科学論)

東京大学教養学部客員教授。1946年、愛知県生まれ。京都大学理学部卒業後、三菱化成生命科学研究所室長、科学技術文明研究所長などを経て現職。専門は科学史・科学論。臓器移植からDNA技術、気候変動まで幅広く発言。著書に『地球環境問題とは何か』(岩波新書)、『バイオポリテイクス』(中公新書)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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