寺岡伸章
2011年01月27日
朝日新聞の「孤族」の連載を読むと胸が締めつけられる。伝統的な家族や地域社会が崩壊し、人々の絆が弱くなり、砂のようにばらばらになっていくのではないかという恐怖心が湧き起こる。
高齢者の追跡調査によると、約8割の人が70歳半ばまで一人暮らしができるが、それ以降自立度の低下がはじまると言われている。今後、20年で70歳半ば以降の人口が倍増するので、超高齢社会の日本はこれらの問題をどうやって解決するのかと他の先進国が注視しているのだ。
高齢者の種々の問題には、おカネで解決できるもの、心のケアが必要なもの、科学技術の出動が求められるものがあろう。
ここでは科学技術による解決方法に触れてみたい。脳科学の発展によってアルツハイマー病や認知症が解明され、製薬などの治療法も開発されるであろう。ライフサイエンスの基礎研究にもっと多くの研究費を投下する必要がある。
一方、あまり注目されてこなかったが、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください