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あえてひとつの視点を提供してみたい。心理学的、精神医学的な視点だ。

 ここで描かれている孤独は、大きく三つぐらいのタイプに分けられる。それぞれ、経歴も心理構造も異なっている。

 その第一のタイプを「先逝かれ」型と呼ぼう。既婚で長年連れ添い、生活面でも心理面でも妻に頼り切っていた。それに先立たれ、子どもはとうに自立して遠く離れている。定年退職して、会社=疑似家族からも切り離され、突然孤独に襲われる。

 このタイプはある意味、

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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

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