メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

使用済み核燃料は人工資源の宝庫になるか

寺岡伸章

寺岡伸章 寺岡伸章(日本原子力研究開発機構核物質管理科学技術推進部技術主席)

原子力発電所から出る使用済み核燃料約800トンからウランとプルトニウムを再処理すると、数十トンの高レベル放射性廃棄物が生まれる。この廃棄物には多くの有用物質が含まれている。有用物質の8割が分離可能と仮定すると、年間生産量は計算上、例えば白金族2.6トン、レアアース6.4トン、モリブデン1.9トン、テクネチウム0.6トンになる。白金族だけでも低く見積もって10億円以上の潜在的価値がある。
・・・ログインして読む
(残り:約2086文字/本文:約2280文字)