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イノベーションを「技術革新」って言うな!

湯之上隆

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

昨年から今年にかけて、2回、ソニーおよびその関連会社で講演した。その際、非常に驚いたことがある。ソニーの社員が、プレイステーション3(PS3)は成功したと思っており、PS3に使われているプロセッサCellは「イノベーションを起こした」と信じているからだ。

 Cellは、ソニー、東芝、IBMが、5000億円を投じて、500人の設計者が5年かけて開発したスーパー半導体である。設計だけでなく製造プロセスにも最先端技術をてんこ盛りした革新的なプロセッサと言えるだろう。

 筆者はやったことがないが、人から聞いた話では、鈴鹿サーキットのゲームにおいては、道のわきのペンペン草までリアルに表示される程、高性能かつ高画質な画像でゲームが楽しめるという。 ・・・ログインして読む
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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

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