第4期の科学技術基本計画の策定に向けて総合科学技術会議がまとめた原案は、諮問第11号「科学技術に関する基本政策について」に対する答申という形をとっている。この答申は、諮問第5号に対する答申とよく似ている。こう指摘するのは小林信一筑波大学教授だ。諮問第5号の答申といえば、2006年末、当時の小泉純一郎首相に対して出されたものがある。しかし、小林さんがいうのは、総合科学技術会議の前身、科学技術会議が1971年4月、当時の佐藤栄作首相による第5号諮問「1970年代における総合的科学技術政策の基本について」に対して答えたものだ。40年前の答申とよく似ているとは? そしてそこから見えてくるものは?
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