内田麻理香
2011年03月18日
本・ウェブの情報、古着屋さんの店員さんの言葉からは
「どうか和服を気軽に楽しんで欲しい」
「和服を好きになって欲しい」
「身近に感じて欲しい」
というメッセージが届いてくる。
何かに似ているな、と思ったら、まさに科学コミュニケーションではないか。上の「和服」という言葉を「科学」に置き換えてもすべて成り立つ。科学コミュニケーションの目的は「科学への市民参与」「科学技術創造立国の復権」などさまざまあるが、その一つは「科学を身近な文化に」というものもある。和服はもともと日本の文化だったのに、今の私たちにとっては遠いものになってしまった。日常として使われていて、生活に寄り添っていたはずの和服が、である。実際、普段、我々が身につけているのは「洋服」である。
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