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入試の不正そのものはよくある話だ。だが携帯と投稿サイトを使った手段が、目新しく見えた。また発覚したケースは単独犯で、手口もむしろ稚拙だった。そのことからこれは氷山の一角、と誰しもが感じた。もしもっと巧妙なケースが、大量に潜んでいたとしたら。大きな問題なのは確かだが、今更どうしようもないことも、同じように確かだろう。
拡大大学入試センター試験の試験会場に入る前に、健闘を誓い合う学生たち

 さしあたりの対処法は限られており、特効薬も見当たらない。むしろ、情報メディア環境の大変化をどう捉え、その中で個人の能力評価をどうするのか。より大きな視点の転換が求められている。

 今の若い世代は、 ・・・ログインして読む
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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

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